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冷え性の症状
冷え性とは、抹消血管(毛細血管)の血行障害。手や足など体の末端部分の血行が悪くなっている状態です。
人間の体は、寒いと感じると体の表面の毛細血管を収縮させて体温が外へ逃げないようにします。そして、ある程度の時間で今度は血液を送り込み、体表の温度が下がりすぎないように調節します。冷え性の場合、そのような調節がされず、いつまでも血管が収縮しているために手足が冷たくなってしまうのです。それどころか、周囲が暖かくなってもなかなか血管が広がらず回復するのに時間がかかります。手足の冷えから腹痛・身体がだるい・生理痛がひどくなった・トイレの回数が増えたなどの症状があります。そしてなにより身体の冷えがつらいのです。
【原因】
血管の収縮と拡張を調節しているのが「自律神経」ですが、この自律神経がうまく働いていないことが、冷え症の大きな原因の一つです。
自律神経の働きが何らかの原因で低下すると、血管の収縮を上手にコントロールできなくなり、手足など身体の末端に冷えを強く感じることが多くなります。
【予防】
1)生活のリズムを整えましょう
2)食事はバランスよく摂りましょう
3)身体を温める、または血流をよくする食品を活用しましょう
4)適度な運動をしましょう
冷え性予防に期待したい食品
かぼちゃ・・・・・・血行促進、造血作用、腎の強化、
しょうが ・・・・・・抗凝血作用、血液の粘度を下げる
たまねぎ・・・・・・体内にある血圧上昇物質に対抗して上昇抑制、
利尿効果によって塩化ナトリウムの排泄促進。
黄色い色素のクエルセチンが高血圧予防に有効
唐辛子 ・・・・・・強烈な辛味成分、カプサイシンによって体を温める
にんにく ・・・・・・血行促進、新陳代謝の活性化
ねぎ ・・・・・・排尿を整えてむくみをとる
ピーナッツ ・・・・血圧コントロール(コリン)、血流改善(ビタミンE)
ビタミン
ビタミンは脂溶性と水溶性に大きく分けられ、水溶性ビタミンは殆どが補酵素として重要な代謝系に関与しており動植物、微生物に広く分布しています。水溶性ビタミンの必要量以上の摂取は、尿に排泄されるので毎日摂取することがのぞましく、脂溶性ビタミンの大部分は生体内で合成することができないため食物中から摂取しなければなりません。脂溶性ビタミンは体内に蓄積されるので過剰症に注意が必要です。
主なビタミン 表1
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ビタミン名 |
化学名 |
生理作用 |
欠乏症 |
含まれる食品 |
水
溶
性 |
ビタミンB12 |
コバラミン |
悪性貧血予防、睡眠覚醒リズムに関係、精神安定、神経細胞に働く |
食欲不振、虚弱、口内炎悪性貧血 |
アンコウ肝、のりレバー、しじみ、あさり |
| ナイアシン |
ニコチン酸 |
皮膚の新陳代謝、性ホルモンの合成 |
イライラ、食欲不振肌荒れ、頭痛、不眠 |
落花生、かつお、干ししいたけ |
| パントテン酸 |
― |
たんぱく質、糖質脂質の代謝に関与、解毒、免疫抗体の産生に働く |
副腎障害、不眠、頭痛めまい、吐き気 |
納豆、レバー、卵ひらたけ |
| 葉酸 |
フォラシン |
赤血球の産生、神経細胞の代謝と成長に関与、細胞の新生、増殖 |
疲れやすい、うつ、悪性貧血、息切れ、口内炎 |
ひまわりの種、小豆、レバー、モロヘイヤ |
| ビオチン |
― |
アミノ酸代謝の促進、毛髪の発育を促す、性ホルモンの合成 |
脱力感、居眠り、不眠食欲不振 |
玉ねぎ、卵、いわし |
| ビタミンC |
アスコルビン酸 |
コラーゲンの合成抗酸化物質、免疫力向上 |
歯槽膿漏、疲労感無気力 |
しいの実、パセリブロッコリー、キャベツ、柑橘類 |
プラスα
《おもな水溶性ビタミンの働き》
1. ビタミンB1(チアミン)
糖質やアルコール代謝に欠かすことのできないビタミンである。ビタミンB1は補酵素として糖質の代謝を進めるので、その必要量は糖質の摂取量に依存する。頭脳や手足、心臓などの活動の激しい部位ではビタミンB1の消耗が多いが、一時に多量のビタミンをとっても排泄、破壊されることがあるので数回にわけ食事に取り入れることが望ましい。カフェイン、アルコール、加熱によって損なわれるので注意が必要。
また、にんにくに含まれる成分、硫化アリルの一種アリシンは、ビタミンB1と結合しアリチアミンとなりビタミンB1の分解酵素にふれても分解されにくく、腸管から吸収され疲労回復の効果を発揮する。さらに体内の糖分、たんぱく質のエネルギー代謝が高まり免疫力の向上、脳の活性化につながる。また、ビタミンB1はアリシンと結合することでビタミンB1としての活性を長時間持続させることができる。
(にんにくに含まれる栄養素: たんぱく質、糖質、ビタミンB1、B2、C、ナイアシン、カルシウム、鉄、カリウムなど)
★ビタミンB1欠乏:多発性神経障害を起こし脚気、倦怠感などを生じる。
★消化吸収:十二指腸で分解され小腸上部で吸収される。
2. ビタミンB2(リボフラビン)
光、特に紫外線に不安定なビタミンであるが熱には強い。エネルギー代謝の補酵素成分となり、その酸化作用を進めているためエネルギー消費量に比例して必要量が多くなる。排泄される量は体の必要に応じて変化。
★ビタミンB1欠乏ビタミンB2欠乏:皮膚の荒れ、口内炎。目の機能に関係し不足すると涙目、かゆみ、ひどいときは白内障へ移行。
★消化吸収:小腸で吸収後、小腸粘膜で再びリン酸化され、門脈から肝臓に入り利用される。
3. ビタミンB6(ピリドキシン)
アミノ酸の合成と代謝作用に関する酵素的な働きをもつビタミン。日本人の日常摂取食品に広く分布し、腸内細菌により合成されるので不足することはない。
★ビタミンB6欠乏:食欲不振、貧血、舌炎
「第六次改定日本人の栄養所要量」では許容上限摂取量が設定されている。
★消化吸収:腸管吸収の大分部分は、空腸と回腸で拡散により吸収される。
4. ビタミンB12(コバラミン)
必須ミネラルを構成要素に含む唯一のビタミン(コバルトが構成要素になっている)。体が適切に利用するには吸収の過程でカルシウムと結合する必要がある。また、甲状腺が正常に機能しているとビタミンB12の吸収は順調に行われる。
★ビタミンB12欠乏:悪性貧血、神経に関する障害 等。ビタミンB12は主として動物性食品から供給される。
★消化吸収:ビタミンB12は胃に存在する内因子(ムコたんぱく質)と結合することにより回腸下部から吸収される。(吸収には要カルシウム)成人の1日の食事からB12は50~80%吸収されるが吸収率は易消化程度に左右され数回に分けて摂取するほうがよい。
5. ナイアシン(ニコチン酸)
栄養素がエネルギーに変換されていくときの補酵素の成分として、多くの重要な酸化還元反応に関与している。ナイアシンは必須アミノ酸のトリプトファンから生合成される。ただし、ビタミンB1、B2、B6が不足していると体内での生合成は難しい。また、性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、テストステロン)の合成に不可欠。食品中においては、比較的安定しているビタミンのひとつ。加熱調理や保存によっても効力は殆ど失われない。
★ナイアシン欠乏:皮膚炎(ぺラグラ)、消化器障害(下痢)、神経障害(めまい、知能低下、不眠)などを起こす。
★消化吸収:ニコチン酸は小腸において殆ど100%吸収される。
「第六次改定日本人の栄養所要量」では許容上限摂取量が設定されている。
6. パントテン酸
糖質、脂質、たんぱく質の代謝に重要なビタミン。免疫抗体の産生に働く。日常摂取する多くの食品に分布し、腸内細菌によっても合成されるので欠乏症は起こりにくい。
★パントテン酸欠乏:副腎障害、不眠、頭痛、めまい、足に焼けるような痛みを呈する。
★消化吸収:小腸粘膜で拡散により吸収される。
7. 葉酸(フォラシン)
核酸やアミノ酸の代謝に関与。赤血球の産生、細胞の新生、増殖に不可欠。
★葉酸欠乏:息切れ、口内炎、悪性貧血。貧血に関しては、葉酸のほかにビタミンB12、鉄、銅、アミノ酸を同時にとることが重要。ビタミンCを多量にとると葉酸の排泄量が増えるので注意が必要。
「第六次改定日本人の栄養所要量」では許容上限摂取量が設定されている。
★消化吸収:葉酸の吸収は小腸全域においておこなわれる。化学的に合成された葉酸を用いた場合少量のときは、消化管内腔から毛細血管へ吸収。卵、酵母、肝臓の葉酸は吸収されやすいがその他の食品中の葉酸は吸収されにくい。
8. ビオチン
熱、光、アルカリに安定的なビタミンで、硫黄を含んでいる。生体内では二酸化炭素の代謝に必要。日本人の日常摂取食品に広く分布し、腸内細菌によって多量に合成されるので欠乏症は起こりにくい。しかし、生卵白を多食すると卵白に含まれる糖たんぱく質のアビチンがビオチンと結合して吸収障害を起こすため湿疹、食欲不振などの症状を呈する。また、ビオチンの効果はビタミンB2、B6、Aと共に働くことで高まり、健康な皮膚を維持する。
★ビオチン欠乏:激しい疲労感、脱力感、居眠り、不眠、脂肪の代謝が悪くなる。
9. ビタミンC(アスコルビン酸)
殆どの動物は自分でアスコルビン酸を作り出すことができるが、人間、サル、モルモットは作ることができないので食事でとる必要がある。ビタミンCは酸化型と還元型の2種類があり水溶性。酸性では安定するがアルカリ性では壊れやすい。
ビタミンCは生体内で酸化還元に重要な役割を果たしており、また、細胞と細胞を接合する体たんぱく質のコラーゲンを作る反応に欠かせない。
★ビタミンC欠乏:血管や細胞を強化する働きがあり欠乏すると毛細血管の切れる壊血病に筋肉、歯肉の出血、関節痛、潰瘍の回復が遅れるなどの障害が起こる。さらに、ビタミンCは血液凝固に関与するビタミンKと同じような作用をもちビタミンPとの協力により脳卒中の血管破裂やコレステロールの沈着を防いでいる。
ビタミンCの消費は喫煙、ストレスによっても増大する。
一方、多量にとり過ぎると下痢、頻尿、皮膚に発疹、尿酸結石の原因をつくるおそれがあるので摂取量に注意する。
★消化吸収:小腸上部より吸収され門脈を通って肝臓に送られる。一部は肝臓で代謝されるが大部分は血液によって全身に運ばれ組織に取り込まれる。ビタミンCの吸収率は1日の摂取量が180mgまでの場合、非喫煙者で78〜88%、喫煙者で63〜80%といわれている。
スポーツ栄養学科【 平成17年2月度・第1講目 】
今回はないです。
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